某メンズファッション誌にて「一生着たい服」という企画があり、その中でpatagoniaのフリースジャケットを挙げている方がいた。
フリースって一生着れるの?と単純に疑問に思い調べてみた。
私が所有する最古のフリース
同い年のpatagonia RetroX Jacket、他にもReversible Glissade Pulloverなど。
数年前、同い年の物を買うことにハマってた頃のコレクション。
どれも毛はフワフワしていて、現行と比べても劣化はあまり感じない。
最古のフリース
フリースの歴史については別記事にも書いたが、比較的新しい。
ウィキによると1979年にフリースが開発されたとのこと。つまり、最古のフリースでも約40年しか経っていない。
実物は所有していないが、ブログで確認する限り、素材が劣化により破綻した様子は見られない。
とりあえず40年は大丈夫そうだが、その先はどうだろう。
フリースの原料 PETの寿命
フリースの寿命に関しては毛玉でダメになったとかはあるものの、素材の劣化による記事は見つけられなかった。
よって、原材料の寿命について調べてみることに。
フリースの原料はポリエステルである。さらに細かく分類するとペットボトルの原料でもあるPET( ポリエチレンテレフタレー ト)が原料となる。
結論から言うと、「分からない」。
理由としては、好条件なパターンと悪条件なパターンで劣化の速度が大きく異なるためである。
根拠がはっきりしないため、引用記事の数値をそのまま引用すると
好条件時 230年〜800年
悪条件時 1〜10年
ここで言う寿命についても定義が曖昧であり、強度が75%以下になる、もしくは自然界で分解されるのにかかる時間を寿命としている場合が多い。
フリースの寿命を縮める悪条件とは
さて、ここで悪条件について紹介する。
フリースを長持ちさせるためには、以下の悪条件を避けることを心がけることが大切である。
①高温多湿
PETは加水分解しやすい素材であるそうだ。
そのため、水と反応し劣化してしまう。
風通しの良い所での保存が好ましい。
②光、紫外線
光によって分子結合が切れやすくなり、劣化を招いてしまうらしい。
直射日光が入らないところでの保存が望ましい。
③汚れ
丈夫とされている素材であるが、特定の物質には弱いらしい。
具体的には金属や有機溶剤がそれに当たる。
ただ、外でついた汚れに何の成分が含まれているか調べるのは難しい。
よって、汚れたら早めに洗濯するのが良さそうだ。
まとめ
- まだ新しい素材のため、具体的な寿命については諸説ある。
- 40年以上は問題なさそう
- 劣化を避けるため、高温多湿、直射日光、汚れたまま放置はやめよう。