概要
株、FX、何をやっても儲からないブロガー、まりお氏が不動産投資家になるまでを描いたエッセイ?自伝。
初めて購入した100万円の物件は玄関に乾燥したう〇ちが放置されていた…というキャッチーな読み出し。
お金がないのに悲壮感が漂わない独特のギャグ漫画調のタッチのイラストと読みやすい文章の二段重ねで構成されているため、遅読家である私もサクサク読むことが出来きた。
内容としてはごくごく初心者向けであるが、失敗談や詐欺師まがいの人物も多数出てきているため、これから不動産投資を始めたい方には今後がイメージできて参考になると感じた。
もう少し詳しく
発売は2010年。リーマンショックが2008年であったことを考えるとまだまだ不景気な時代であったと考えられるため、属性が悪い方が5000万円級のローンが通ったという事実はかなり安心させられる。
しかし2018年頃に「かぼちゃの馬車事件」が発生してから不動産投資向けのローンはかなり厳しいことになってしまったたため、12年前の書籍をどこまで真に受けて良いかは難しいところ。
読んでいて特に感じたのは、著者のまりお氏の人柄の良さ。
登場してくる人も、詐欺師まがいの人間もいるが、基本的には優しい人が多い印象。
不動産投資の中では、私も聞いたことがあるような人気ブロガーも登場しており、人付き合いは得意な印象を受けた。
やはり不動産投資は横のつながりが大切なんだなと痛感。
そして、失敗も勉強と前向きに考えられるメンタルの強さが必要であると感じた。
筆者について
私はこの本を読むにつれて筆者のまりお氏が好きになったので、「その後」について調べてみた。
最初の物件を通じて色々な失敗と成功を重ね、さぞ、立派な大家に成長しているのだと思った。
だが、現実は厳しかったようで、紆余曲折あった物件も、高額な税金を支払うことが出来ずに手放してしまったようであった。
悲しいような、ホッとしたような…
まりお氏のWeb漫画やSNSをまとめておく。
やはりこのイラストのタッチは好きなので今後も活動を追っていきたいと思う。
【第1話】不動産投資で失敗した、まりおくんのその後 |楽待不動産投資新聞