前回に続き、ロスコ製フリースジャケットについてです。
レビューについては前回詳しく書きましたので、まだの方は目を通していただくと、今回の話がスムーズにわかるかと思います。
今回は、前回も触れた不満、及び疑惑についてです。
やはり本家と比べると安っぽいこと…
本家ECWCSフリースにはPOLARTEC社製のフリースが使用してあります。
一方、私が購入したフリースはポーラーフリースが使用してあるとのこと。
何が違うの?
気になってはいたのですが、負けたような気がして詳しく調べられずにいました。
ですが、今回洗濯した際にフリースに毛玉が出来てしまいまして…
耐久性があると思って購入したのに…おまけに表面も抜け毛が割と多い。
車のシートベルトやダウンベストなどの硬いナイロン素材との相性が悪いようです。
自分は一体どこのフリースを購入したんだろうと疑問に思い、本腰をあげて調べて見ることにしました。
ポーラーフリースとは
まず、この言葉の意味を調べる必要があります。
この言葉のまま調べると、出てくるのPOLARTECのサイトばかり。
店側の誤記載も疑いましたが、商品タグにもポーラーフリース100%の記載があります。
これは仮説なのですが、
ポーラーフリースもPOLARTEC製のフリースであることに間違いないのではないか。
という思いになりました。
この仮説を立証するために手持ちのフリースで検証してみました。
ポーラーフリースもPOLARTEC社製説
水曜日風に検証を始めます。
まず、商品タグに書いてあることは間違いないはずなので、この時点でこのフリースがポーラーフリースであることは間違いないと思いました。
このフリースの製造元のロスコは、実際に軍に商品を納品していた企業であり、軍モノレプリカでは大手の一つです。
信頼がある企業が紛らわしい名前の素材を使った商品を出すとは思えません。
よって、何かしらポーラテック社が絡んでいるのは間違いないと思います。
手持ちのPOLARTECと比べてみた
仮説を立証するため、Patagonia製のフリースと比べてみました。
PatagoniaはPOLARTEC社と関わりの強いブランドの一つであり、POLARTEC社製のフリースを使用していることが公式サイトで確認できます。
まずは脇の下の部分と、Patagonia R1の素材と比べてみます。
ちなみにR1はポーラテック・パワー・グリッドという素材を使用しています。
青い方がPatagonia、黒い方がロスコです。
よく似ているように感じます。
ロスコの方がブロックが小さく、生地が薄いですが触り心地もよく似ています。
毛玉もロスコほどではありませんが、Patagoniaの方にも少し発生しています。
続いて毛足が長いフリースであるR3と比較してみましょう。
こちらポーラテック・ハイロフトという素材を使用しています。
R3はリバーシブルであり、R1同様のブロック状の生地のため毛の密度が薄く、触り心地の差は感じられますが、毛の長さや質感は似ているように感じました。
自分はあまり気になったことはないのですが、R3のレビューに「抜け毛が気になる」というものがあった気がします。
そうすると特徴も似ているようですが…
本家ECWCSの素材は?
本家ではポーラテッククラシック200、300という素材を使用しています。
PatagoniaでいうとシンチラスナップTが近いのかも知れません。
触った感じ、少しごわつく感じは似ているかも知れません。
シンチラの生地を厚くしたら近くなってくるような予感があります。
PatagoniaはPOLARTEC社と共同で世界初の服用フリース生地であるシンチラを開発し、大成功を納めたという過去があります。
ポーラテック・クラシックもPOLARTEC社初のフリース生地という位置づけですので、似たような素材であることが予想されます。
まとめ
ロスコのフリースはおそらくPOLARTEC社。立証。
ということでよろしいでしょうか?笑
あまり生産の望めないレプリカというカテゴリーで、新しい素材を作るのも効率が悪い気がします。
これは推測なのですが、POLARTECを名乗るためにも基準があり、それを満たさない品質の悪い(?)素材をポーラーフリースと呼ぶのではないでしょうか。
にしても、クラシックで作ればいいものを、なぜハイロフトで作ったのでしょうか…
せめて内側をハイロフトにしてくれれば本物っぽかったのに。
本物に対する忖度でしょうかね。
難しいことはわかりません。
しかし、POLARTECの特徴があるフリース素材を使用していることがわかっただけで、なんとなく満足できました。
いいサイズの本物を見つけたら買ってしまいそうな予感がします笑
次回も軍物の話をしようと思っています。
次はECWCS Level6 Gore-Texパーカーです!