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初めまして、じょぶと申します。以前はニコニコ動画で車載実況というVlog的なことをやってました。趣味の車やアウトドア、ファッション関連の記事や日々の生活での気づきを備忘録的に記事にしています。みなさんの参考になれば幸いです。

【古着】スウェーデン軍 M59フィールドコート&ボアライナーをGETしたのでレビュー解説してみる【ユーロミリタリー】

こんにちは、じょぶでございます。

 

だいぶ冬らしい気温になってきました。

冬物は言葉通り売るほど持っていますので…

最近あまり古着を購入してきませんでしたが、久しぶりに有名どころを購入しましたので記録していきたいと思います。

 

古着におけるスウェーデン軍について

このところのビッグシルエットの流行の影響かミリタリーアイテムが人気ですよね。

定番の米軍のアイテムはもちろんですが、最近は特に「ユーロミリタリー」が人気で、軒並み値上がりしています。

 

ユーロミリタリーの特徴は

軍ものなのに適度に品がよく、ファッション性があるところ。

米軍のアイテムは良くも悪くもミリタリーアイテムとして洗練されているため、人によってはカジュアルすぎる、野暮ったいといった印象を受けると思います。

ユーロミリタリーがドレッシーとは言いませんが、キレイ目のコーデにも上手く馴染みやすいと個人的には感じております。

 

代表的なアイテムとして、私も大好きなフランス軍のアイテムなんかは一時期は普段の倍ぐらいの金額で売買されていたように記憶しています。

現在は少し落ち着いてきたように思いますが、それでも随分と高級なアイテムになってしまった印象です。

定番ではありませんが、ドイツ軍やイタリア軍、イギリス軍のアイテムもちょっとずつ存在感を増してきたように思います。

雰囲気が似ているためか、ソ連軍・ロシア軍のアイテムもユーロミリタリーと見なしている古着屋もあるようです。

 

スウェーデンもそんなユーロミリタリーにカテゴライズされます。

個人的な印象ですが、適度な品の良さとミリタリーらしい野暮ったさがバランスよく共存したアイテムが多いと思います。

有名どころは、ジョニーデップが着用したことで世界的に高騰しているモーターサイクルジャケット、プルオーバーシャツの定番であるグランパシャツがあります。

最近定番になりつつあるのが冬用のアウターコートで、今回購入したM59、M90が人気ですね。

 

Ⅿ59 FieldCoatとは

ちょっとだけ注意事項を。

ユーロミリタリーに関する記事や情報は実はあまり多くありません。M59も近年注目され始めたばかりのアイテムですので、あまり解説されている記事は見つけられませんでした。ですので間違った情報や、推測での情報が混じってしまう可能性があります。

あらかじめご了承ください。

 

M59フィールドコートは寒冷地向けに配給されたオーバーコートです。アウターシェルと着脱可能なボアライナーで構成されており、スリーシーズンで着用することができるアイテムです。

丈の短いM59フィールドジャケットもあります。

スウェーデン軍が作った米軍M65フィッシュテール、フィールドジャケットのイメージですね。

 

カラーは定番のOD(オリーブグリーン)と、ミリタリーアイテムとしては珍しいサックスブルーがあります。

ODカラーは軍用、サックスブルーは民間防衛服として支給されていたそうです。

サックスブルーのアイテムはスウェーデン軍ではちょくちょく目にするカラーです。

色違いポケモンみたいでコレクション欲をくすぐられます(笑)

 

素材について

まずは素材から見ていきましょう。

米軍のアイテムはミルスペックタグがあるため、素材や製造年月日をすぐに

確認することが出来ますが、残念ながらスウェーデン軍のアイテムはそれがありません。

米軍が特別しっかりしているんだと思われます。

 

アウターシェルに関しては、厚手のコットンポリ製じゃないかと推測しているサイトが多い印象です。

ポリコットンの特徴としては丈夫であること、通気性があること、コットン100%と比べると乾きやすいこと、縮みやシワが付きにくい、などがあげられます。

耐火性(と言っても火の粉避け程度)があることや、遮光性があることが有名で、テントなどで使用されるT/C素材が代表的です。

実物の素材感を見てみると、確かにコットン100%では出ないような光沢感が見られました。平織で織られた生地のためダック生地を彷彿としますが、それよりは目が細かい印象です。

パッカリングや色落ちといったコットンの特徴も少なからず出ていたので、混合率でいうとコットンが多いんじゃないかなと感じました。

 

ライナーに関しても表地は同じくコットンポリであるとするサイトが多く見受けられます。個体差はあるかも知れませんが、私の所有する個体では生地の厚さはアウターシェルと同じが、若干薄く感じました。ライナーのほうが光沢を感じるため、混合比でいうとポリエステルが多く含まれているのかも知れません。

ただ、わざわざコストをかけて別々の生地を開発するのか?と言った疑問もあります。アウターシェルとライナーは別々に購入したので、もしかしたら年代によって使用されている生地に若干の差があるのかも知れません。

ディテールと着心地

サイズ感としては、一番外に着る装備ですのでオーバーサイズです。

しかしこの手のミリタリーアイテムにしてはタイト目に作られている印象です。

肩幅が広すぎず裾はキレイに広がっているため、Aラインシルエットを作りやすく比較的キレイ目なコーディネートと相性がいいかもしれません。

 

ライナーだけで着用することも出来ます。

アウターシェルと異なり、ライナーのみではタイトな印象はなくザクっと羽織ることができます。

 

ライナーはリバーシブルで着用することができ、ボア側を表にして着用するとかわいらしい印象です。実際数年前から女性にも人気のアイテムだそうで、ブランドがサンプリングしたアイテムをリリースしています。

保温性、防風性も十分ありますので、真冬でなければこれ一枚でアウターになってしまいますね。

ボア側を内側に着ると、さらに保温性が増します。市街地で使用するなら下はTシャツでも良いぐらいです。

ただ、裾の長い半纏のようなシルエットですので、やや野暮ったい印象を受ける人もいるかも知れません。

気取らない感じが私はむしろ好きなシルエットです。

 

米軍M65フィッシュテールパーカと比較

先述しました米軍M65フィッシュテールパーカとも比較してみたいと思います。

米軍M65フィッシュテールパーカと言えば、モッズコートの代表ともいえるアイテムだと思いますので、どのような違いがあるか比べてみます。

  • フィッシュテールより安価(状態による)

フィッシュテールも長い間生産されていた背景もあった背景から、過去にはかなり安価に手に入れられるアイテムでした。現在は在庫が枯渇しつつあること、ブームによりかなり高騰している印象です。

完品(シェル、ライナー、フードのセット)のデッドストックで10万円で取引されている例も珍しくない現状を考えますと、デッドストックで3万円程度で取引されているM59は比較的安価であると考えられます。

今後逆転することは無いとは思いますが、状態のいい個体に関してはM59も今後どんどん値上がりしていくかも知れません。

  • フィッシュテールより重い

重さに関してはM59関連の記事ではよく取りざたされているトピックスだと思いますが、比べるとよりはっきりしますね。

M59はライナーもシェルも単体で1キロ以上の重量があり、重ねた状態だと2.3キロほどになりました。

対するフィッシュテールパーカーのほうはシェルとライナーセットでも1.2キロ程度の重量でした。

大きな違いはシェルの生地の分厚さと、中綿ライナーとボアライナーの違いです。

やっぱり中綿って優秀なんだなーと再認識しますね。

 

M59ほどの重量になると、着ていても重さを自覚しますので、快適さは劣ります。

フィッシュテールパーカはM59よりも新しい規格で作られているため、高機能素材が使われているフィッシュテールのほうが軽いのは仕方ないことなのかも知れません。

ちなみにフィッシュテールパーカの前進であるM-51パーカはライナーがボアだったので、こちらのほうが比較には適していたのかも知れません。

  • 保温性はM59に軍配?

暖かさに関してはM59のほうが高いように感じます。ライナーがリバースブルであるため、温度調整もしやすいかも知れません。

しかし、タイト目な作りとボアライナーの兼ね合いで、下に着る服はあまりボリュームのないものを選ばないと着心地が悪くなります。

一方のフィッシュテールパーカは絶対的な保温力は劣りますが、軽くゆとりのあるサイジングですので、重ね着に対応しています。ちょっと厚手のフリースぐらいでしたら何の問題もなく包み込んでくれます。

 

スウェーデン軍M90との関係

最後にM59の後続モデルであるM90コールドウェザーコートについて簡単に説明したいと思います。

先述の通り、優れた保温性を誇るM59ですが、重量と快適性に難があるモデルでした。

そこで、ライナー一体型とし、化学繊維を多く取り入れ軽量化、近代化されたモデルがM90となります。

こちらはシルエットも余裕が生まれましたが、ユーロミリタリーらしい洗練された印象は残っており、ファッション性と実用性が共存するモデルとなっています。

一方でこちらも品薄となっており、レプリカも多数製造されていることから実物を購入することは難しくなりつつあるもモデルです。

 

先述の通り化繊が多く使用されているため、火には注意する必要があります。

 

購入した理由について

最後に今回M59を購入した理由を紹介して終わりたいと思います。

実は来月に冬キャンプを結構する予定がありまして、キャンプで焚火を囲みながら着るためのアウターを探しておりました。

ここで選ぶにあたって大事にしたポイントは以下の通り。

  • ラフに使いたいので高すぎない(1万円前後)
  • ボロくて良し
  • 耐火性のある素材(コットン系)
  • 動きやすさより暖かさ重視

というわけでM59が選ばれました。

寒くなってきたらテント内でしっぽりやる予定なのですが、テント内ではコット(簡易ベッド)の下に敷いてラグ代わりに使おうかなーなんて考えています。

 

またキャンプで使用したら様子を記事にしたいと思っています。

 

 

所有欲はかなり満たされる一品

いかがでしたでしょうか。

使い勝手の悪さが目立つことが多いレトロでローテクなアイテムにはどうしても惹かれてしまいます。

今後レプリカが作られたとしても、このような肉厚な生地はなかなか再現が難しいと思いますし、仮に出来たとしても高額な商品になってしまうでしょう。

普通の服ではありえない重厚感から、所有欲はかなり満たされております。

 

実際に低温での使用が楽しみです。

次回のキャンプでは十度以下の環境での使用レビューが出来るかと思いますので、ご興味ある方はぜひ見ていただけると嬉しいです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。