最近夜の冷え込みが顕著になってきました。
夏はイベントごとがたくさんあり、大好きですが、色々なファッションができる秋冬も大好きです。
さて、今回はパタゴニアのレトロXのお話です。
昨年あたりから流行しだしたようで、現在も入手困難な状況が続いていおります。
私が初めてレトロXを購入したのも昨年。あまり流行に左右されないようなファッションを心がけているつもりですが、気づくと流行を追っかけてしまっています…
昨今のアウトドアブームの影響でしょうかね。
私も今年はベージュのレトロXを購入しようと思って8月からマークしていたのですが、あっという間に売り切れてしまいました。
オークションサイトを見ては、定価の1.5倍ほどの価格が付いているレトロXを見つけ、早く行動しなかったことへの後悔のため息をついています。
しかし!先日、古着屋で20年ほど前のレトロXを見つけ、購入することができました!
サイズ感や材質が若干異なっていましたので、今回は比較の記事を書いていこうと思います。
詳しい記事は詳しい方が書いてくださっているので、私が主に画像で比較していこうと思います。
レトロXとは
アメリカの老舗アウトドアメーカーであるpatagoniaが 1993年から発売しているフリース生地のアウタージャケットになります。
私と同い年ですね…
袖のないベストタイプもあります。
初代レトロXは93年〜97年まで販売されており、一度モデルチェンジしました。
お馴染みの胸ポケットが付いた現在の形になり、大きなシルエットの変更なく今日まで販売されています。
特徴としては、もこもこのフリース生地。見た目からも暖かそうですね。
また、普通のフリースと違い、生地が三層になっているため防風性、透湿性に優れています。
簡単に言うと、蒸れにくいうえに暖かさが逃げにくいのです。
普通のフリースですと、風が抜けて寒い思いをすることが多いですが、この構造のおかげで、真冬のアウターとしても活用することができます。
ウルトラライトダウンなどを下に着れば、氷点下近い気温にも対応できます。
以前雪深い温泉街に旅行した際に着て行ったのですが、暖かいどころか、少し雪遊びをすると汗ばむくらいの保温性能でした。
サイズ感の比較
さて、ここから比較画像です。
今回比較するのは、先日購入した98年製のレトロX(青)と、昨年購入したレトロX(黒)です。
見ての通り、20年間ほとんどデザインの変更なく今日まで販売されていることが分かります。
これを「変わらない良さ」ととるのか、「努力不足」と感じるかは人それぞれだと思います。私はもちろん前者の考え方です!
分かりやすく重ねて見ました。
98年製の青い方がMサイズと、昨年買った黒い方がSサイズがほぼ同じサイズとなっています。
細かいところでは
・現行の方が上腕部が広め
・現行の方が胴が長め
・現行の方は胸周りが絞ってある
・ポケットのジッパータグの性状が異なる
といった違いがありました。
意外と違いがあるようですね。
もともとゆったり目に着ているせいか、着た感じや見た目では大きな違いは感じませんでした。
ちなみに私、身長168cm、体重50キロで着ますとこんな感じ。
先述の通り、アウターとして使いたかったので、下にも着込めるようゆったりサイズで購入しました。部屋が大変汚いのは許してください…
サイズ選びのポイントですが、最近のpatagoniaはUSサイズで作ってあるため、普段使っているサイズよりワンサイズ大きいです。
しかし、古いpatagoniaは小さめに(日本サイズに近いサイズ)で作ってあるのです。
難しいですね。
さらに紛らわしい事に、同じMサイズでも、レギュラーフィットやスリムフィットと商品ごとにフィット感が異なるものも多いので、patagonia商品の購入の際は必ず試着した方が良いと思います。
参考程度に、私は普段ユニクロなどではSサイズを購入しますが、patagoniaではXSサイズを購入しています。たまにゆったり着たいものやスリムフィットがタイトすぎる場合はSを購入することもありますが、服が胴長になってしまうことも多々あります。
個人売買やオークションサイトでの購入は絶対オススメしません!(転売屋対策)
材質の比較
表地の材質は写真を見ていただければわかる通り、ほとんど変わらないかと思います。
ただ、現行の物は若干ゴワゴワしていて、ずっと触っていたいような柔らかさはありません。
他の方が書いている記事で見たのですが、洗濯していくうちにモコモコとした毛並みに変わっていくようです。
家庭用の洗濯機で洗うことができるので、ヘビーに使っても安心ですね。
早くも20年後が楽しみです!
内側はサラサラしています。
脇からポケットの裏にかけての画像です。
立体的な縫製になっているので、動きやすく窮屈感がありません。
まあ、もともと大きめなのですが…
似たような生地ですが、経年劣化のせいか、98年製の青い方が薄く、柔らかく感じます。
着心地が軽いのは98年製ですね。
寒くなって着たら、現行の方が暖かく感じるかも知れません。
ロゴの比較
patagoniaのロゴは年代によって若干デザインが異なります。
こちらも新旧比べてみたいと思います。
まずは現行のロゴ。
文字がくっきり白で刺繍されており、細かいですがRマークもしっかり確認できます。
古いものと比べ、糸自体が細かくなっているのかも知れません。
続いて98年製のタグです。
若干白字の刺繍が荒く、ところどころ黒い地が見えています。また、Rマークの真ん中が「・」で省略されています。
こちらのタグは94年から使用されているようです。いつから現行タグに変わったのか、調べてみたのですが、わかりませんでした。
おそらく2015〜2017年頃だと予想しています。
最後は1994年製のタグです。
画像が暗くなってしまってすみません。
こちらは雪無しタグと呼ばれ、92年〜94年という短い間に使われたタグになります。
一説では偽物対策のために作られたタグだそうですが、ぱっと見の違和感があり、むしろ偽物に感じてしまいます(笑)
類似品について
さて、自分も記事を書いていたらやっぱり欲しくなってきてしまいました…
しかし、冒頭に書いた通り、需要と供給のバランスが崩れているため全然手に入りません。
そこで、今からでも手に入る類似品を軽く紹介したいと思います。
ブランドを気にしなければ、似たようなデザインで安い商品がたくさんあると思います。
重ねて申し上げますが、馬鹿高い転売されているレトロXを買うぐらいでしたら、類似品を購入し、浮いたお金で素敵なアウターをもう一着買った方がいいと思いますよ。
その①L.L.Beanメンズ・マウンテン・パイル・フリース・ジャケット
とても雰囲気がいいです。キャンプ用に一着買おうかな…
違いとしては、値段が半分以下であること、腕の部分の縫製が増えており、より動きやすいこと、風防がないため、アウターというよりミッドレイヤー(にしては分厚い?)、といったところでしょうか。
L.L.Beanもアメリカのアウトドアブランドとして有名ですので、品質も問題ないと思います。
ただ、こちらの商品もレトロXほどではないにしろ、早めに売り切れてしまうことが多いとのことなので、注意が必要です。
その②patagonia レトロ・パイル・ジャケット
こちらは私も所有しているので詳しくお伝えすることができます。
もともとは「レトロX高いから一万円安いこっちでいいやー!」って気分で購入した品です(笑)
しかし、意外と気に入っていて、レトロXと区別して着用しています。
違いとしては、フリース生地が柔らかい、風を通す、多少伸縮性がある、といったところ。
とにかく触り心地がいいんです。うちで飼っている猫もお気に入りのようで、うっかり床に置いておくと寝床にされてしまいそうです(笑)
撮影中も危なかった…
注意点としては、L.L.Beanと同じく風をよく通すので、一枚だと寒く感じるシーンが多いことです。
冬は厳しいですが、今の時期の夜に使用するぶんにはちょうどいいかと思います。
あとは、写真でもわかるかと思うのですが、ヤケになで肩に作ってあります(笑)
というか肩がない?
前を開けて着ると問題ないのですが、チャックを閉じると肩や胸のあたりに窮屈感があります。私、割と痩せ型なのですが、それでこの窮屈さだと誰が着れるんだ?と疑問に思いました。
特に本国アメリカの方はもっとガッシリ体型の方が多いと思うのですが…謎です。
この服はチャックを閉めたからといって、ガンガン風を通しますので、前開きでずっと着ています。
③モンベル クリマウール ウィンドストッパージャケット
これは真打登場って感じですね!
一万円安く、同等の防風性、さらに脇の下にはベンチレーション(通気用のチャック)、似たようなデザイン…
モンベル製レトロXと言って過言じゃないかと思います。
人気がないのか、認知されていないのか、あまりレビュー的な記事は見受けられませんでした。
確かにシルエットでいうと、ユニクロ感が否めないですね。
カラーバリエーションも地味なものしかありません。せめてベージュが欲しかった…
しかし機能でいうと勝るとも劣らない、むしろベンチレーション分リードしている印象すらあります!
日本企業として応援したいですね。
近々モンベルに立ち寄った際は試着して見たいと思います!
一風変わったレビュー記事、いかがだったでしょうか。
長くなってしまったので、初代レトロXの記事はまた後日書いて行きたいと思います。
興味が出た方は、また見ていただけると嬉しいです。
2020年、追記しました。
転売、ダメ、ぜったい。